免疫療法&再生医療
公開日:2014年09月26日 最終更新日:2019年08月08日 ブログ
この記事は最終更新日より1年以上経過しています。

先日、大阪に行き細胞培養という治療のトレーニングを受けてきました。

今回の『細胞培養』というのは、患者さんの細胞を取り出して

実験室で特定の細胞を増やし、それをまた同じ患者さんの体内に戻すというものです。

具体的には2つの治療、

 

 

1.活性化リンパ球療法

『がん』の新しい治療法として免疫療法という形で今注目されているものです。

体内にもともとある、がんを監視、攻撃するリンパ球という細胞を取り出し、

増やしてからまた患者さんの体に戻すという方法です。元来、手術、放射線、抗がん剤

という3大治療が有名ですが、現在、第4の治療として期待されています。

元々持っているものを増やして体に戻してあげるだけなので

抗がん剤のような重い副作用の危険性が極めて低いと言われています。

 

 

2.間葉系幹細胞療法

体内にある幹細胞というものを取り出し、増やして、また同じ患者さんの体に戻す

方法です。

主に脊髄損傷などの神経病やその他(自己免疫性疾患、難治性骨折、腎不全など)の

治療に期待されているものです。

今ニュースなどで話題になっている再生医療の分野です。

 

 

 

難しい話になってしまいましたが、簡単に言うと患者さん自身に大きな負担を

かけず、今まであきらめられていた病気が治る、もしくは改善する可能性を秘めた

治療法と言えます。ただ夢の治療という訳ではないので、

現存する治療の一つの選択肢として期待しています。